盆ログ~ ネットで学ぶ桜盆栽

ネットや書籍より学び、桜を中心に盆栽と成長するブログです。

注意!?桜盆栽に付きやすい害虫の駆除と予防2つの対策

らしといいます、こんにちわ。

f:id:rasi01:20191226171311j:plain

みなさん、害虫って困りますよね。見た目もグロテスクな上、盆栽に害を与える存在です。

桜盆栽の葉は、とても広く葉が薄く柔らかいため害虫の好物なんです。そのため、多種多様な虫が桜の葉を食べに寄って来るんですね。

せっかく、大事に育てた桜盆栽が害虫達に食べられて丸裸になった姿は見たくありませんよね。だから、害虫対策はしっかりやりましょう。

桜盆栽の害虫駆除

 桜盆栽に、寄り付く主な害虫を2つ挙げます。その他、沢山の種類がいますがこの2種類を注意してみましょう。

アブラムシ

アブラムシは、カメムシ目アブラムシ上科の2~4mmの小さな昆虫です。体色は、赤や緑、黒黄色など様々です。春の5月から秋の11月まで活動して、冬を冬眠して過ごします。繁殖力が強く、まめに、防除しないとすぐ広がります。アブラムシは、植物の汁を吸いその甘露(おしっこ)が大量に植物に付くと病気・ウィルスを移すと言われています。春先から、芽生える新芽の先に大量に付くのが多いので確認します。

アブラムシの駆除

1.牛乳スプレー

まず、桜盆栽や人に優しくと考えると牛乳スプレーです。これは、牛乳がアブラムシを圧死、窒息死させます。これを、アブラムシのいる所に霧吹きの中に牛乳を入れてまんべんなく吹きかけてください。

ただ、牛乳スプレーを吹きかけた後、桜盆栽も牛乳臭くなったりそのままにしておくとカビの原因になります。使い終わったら、水などで洗い流すといいでしょう。

2.木酢液

木炭を作る際に生じた蒸気を冷やして集めた液体です。水で薄めて散布、強い匂いが虫除けにもなります。植物の土壌を改良して元気にする効果もあると言われてます。ただ、濃度が強すぎると逆効果もあるなので使い方を見極めましょう。

3.殺虫スプレー

やっぱり、殺虫スプレーが一番確実で安心かとおもいます。種類は幾つかありますが、ベニカスプレーXなどが良いと思います。予防効果もあり、定期的に撒けば寄り付かなくなります。

他、殺虫剤として家庭園芸用GFオルトラン粒剤という粒剤タイプがあります。これは、桜盆栽の周りに撒くことで成分を植物本体が吸い上げます。そこをアブラムシなど植物の汁を吸う害虫にその薬成分を吸わせることで退治する方法です。こちらは、殺虫スプレーと違って雨に流されない利点もあり選択肢の一部かとおもいます。

ハダニの駆除

ハダニは、ダニと言いますが実は蜘蛛の仲間です。体長は、0.3mmから0.8mmととにかく小さく肉眼では見えにくいです。桜盆栽の葉の裏に寄生し汁を吸い葉の葉緑素を吸い取り真っ白にします。葉の色が薄くなったら要注意です。

蜘蛛の仲間なので、殺虫スプレーでは退治できません。ハダニ専用の殺ダニ剤粘着くん液剤というデンプンを使用しハダニそのものをデンプンで窒息死させる薬剤もあります。

また、ハダニは水に弱いので緊急的ですが水を張ったバケツに桜盆栽を丸ごと水に浸けると退治することができます。ただし、その後の対策をしないとまた発生します。

ハダニは、高温かつ乾燥した環境に適していて特に梅雨明け6月から夏までは発生しやすいので、こまめに霧吹きで桜盆栽に水を与えてあげると被害も抑えられます。

桜盆栽の害虫予防

桜盆栽の害虫予防として、4月から気温と湿度が高くなると害虫が増えてきます。盆栽を管理してる場所は、日当たり風通しの良い所に置くと害虫発生も抑えられます。

雑草や枯れ葉なども害虫の餌や隠れ家となります。また、高温多湿となる梅雨明けから夏の間は湿気の原因になり害虫が好んで集まりやすくなるのでこまめに取り除いてください。

最後に

殺虫剤など、使用上の注意を間違えると薬害等逆効果となります。なるべく、散布回数を減らせるよう日頃から桜盆栽をよく観察してあげてください。

水やりのときに、葉の裏側・鉢の底の確認、枯れ葉や雑草の対処などこまめに続ければ盆栽はきっと元気に育ってくれることでしょう。

植物も皆さんと同じに生きていて一つ一つ違います。なので、育てる時は責任をもって大事に可愛がってあげてください。