盆ログ~ ネットで学ぶ桜盆栽

ネットや書籍より学び、桜を中心に盆栽と成長するブログです。

地味だけど信頼と安心の駄温鉢!

らしといいます、こんばんわ。

鉢です。自分の頭の中の整理と記録のため、また、駄温鉢って何?素焼き鉢って何?と盆栽を始める頃、何も知らなかった過去の自分と同じような初心者さんに向けて駄温鉢と素焼き鉢についてまとめてみます。(観賞用より、育成に向いた仕立て鉢の説明です)

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 盆栽鉢は、盆栽育成に重点を置いた仕立て鉢と観賞用の観賞鉢があります。今回は、植物育成の仕立て鉢の3点の特徴を説明します。

左の汚れた肌色のカビカビが3号素焼き鉢で、右のレンガ色の2号駄温鉢です。

号は、鉢の大きさ。1号なら鉢の縁と縁の一番広がってる所の広さが3cmで数字が大きくなるほど3cmずつ広がります。

盆栽育成上の駄温鉢と素焼き鉢の違い。

 

鉢の通気性の違い

素焼き鉢も駄温鉢も材質は同じ土を焼いたもので、違いは焼き上げる焼成温度の違いです。素焼き鉢も駄温鉢も、表面には目にみえないくらいの細かな穴が開いていて穴の大きさが大きいか小さいかで決まります。

穴が大きいほど(素焼き鉢)空気の通りが良い、穴が小さいほど(駄温鉢)空気の通りが悪いです。

植物も根から空気を吸い込むため、空気の通り(通気性)がいい素焼き鉢の方が生育がいいんですね。

 

保水性と排水性

続いて、次に保水性と排水性。

素焼き鉢は穴が大きく通気性があるということは、水分が蒸発しやすく排水性が良く保水性が悪く乾きやすいので水やりに気を使います。実際、水をあげると、サーっと抜けていくのが一目でわかります。

駄温鉢は、穴が小さく通気性がないということは、水分が抜けにくく保水性が良く排水性が悪く鉢が乾きにくいです。

 

耐久力

土の焼き上げる温度によって、丈夫差も変わります。素焼き鉢は、自分がおっちょこちょいもあり、よく割ってました。まるでガラスかと思うほどもろかったです。ただし、その分軽いのも利点です。鉢に土を入れると思いのほか重くなることもありますので鉢をよく移動するなら素焼き鉢のほうがメリットかと思います。ほか、見た目が素焼き鉢はカビが生えたり苔が生えたりとよろしくないのでメンテナンスが必要なのでその点駄温鉢がいいかと思います。

 

まとめ

素焼き鉢と駄温鉢の説明をしてきましたが、盆栽の難しさは水やりかと思います。それを踏まえると素焼き鉢と駄温鉢では保水性の高い駄温鉢に軍配が上がるかと思います。

こう、記事を書いてみて駄温鉢一択のような気がしてきましたが素焼き鉢の利点と駄温鉢の利点を比べる実験をしてみて、いずれまとめてみたいと思います。